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注文住宅を建てるなら、木材にこだわりたいという人は多いでしょう。 健康を考えて無垢材を選んだり、その中でも目的に合った樹種を選んだり、あるいは、コストのかからない集成材を選んだり、色々なこだわりをもって選ぶことになるでしょう。 ここでは、無垢材と集成材の違いや、木材の主な樹種についてご紹介します。
無垢材とは、分割した木を継ぎ足すことなく、1本の木からそのまま切り出した木材のことです。自然素材なので、乾燥が不十分だと、ひずみやねじれが起きやすく、割れや反りが出やすいですが、長く乾燥させたものは樹種によっては強度があり、たいへん長持ちします。集成材にくらべ、無垢材は値段が高く、施工に熟練の技が必要なので、加工代金も高くなります。
接着剤を使う集成材のように化学物質を含まないので、化学物質による健康被害の心配がありません。 内装としての無垢材は、見た目がよく、色味の経年変化を楽しむことができます。 樹種によっては芳香があり、リラックス効果があります。
建材として使われる木材のほとんどが、集成材です。 集成材は、2cm程度の厚さの木材を乾燥させてから接着剤で貼り合わせて作った木材です。 接着剤を使用しているため、接着剤に含まれるホルムアルデヒドによる化学物質過敏症など、健康被害が起こる可能性があります。
無垢材にくらべて、コストがかからず、品質のバラツキが少ないのが特徴です。 それぞれの木の特性を考えて組み合わせているので、強度が高く、施工しやすいというメリットがあります。
ケヤキは、硬く耐久性もあるため、日本では昔から大黒柱など構造材に用いられてきた高級木材です。 非常に硬い材質であるため、扱いが難しい木材でもあります。木目の美しさと高級感があります。
スギは、日本では古くから建材として使われてきた木材です。 柔らかく、調湿性があり、加工しやすいため、造作材や建具など、内装材として使われることが多い木材です。 縦の繊維に強度があるため、柱など構造材としてもよく使われています。 ヒノキより安価です。
ヒノキは、日本の住宅の建材として古くから使われてきた高級木材です。そのため、価格は高いです。 柔らかく軽いですが、昔から神社仏閣などの建材として使用され、千年以上もの時を経て、今も残っていることからも分かるように、耐久性や耐水性にすぐれています。 強度が強いため、家の土台や柱など、構造材として使われることが多い木材です。 独特の芳香にはリラックス効果があり、防蟻性が高いのも特徴です。