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ここでは、注文住宅で網戸がオプションとなる理由や、網戸の必要性、設置費用や種類などをわかりやすく紹介します。家づくりを検討する際の参考になれば幸いです。
住宅会社によっては、総額を安く見せるために網戸を標準仕様に含めず、オプション設定にしている場合があります。網戸にはさまざまな種類や素材があるため、あえて標準から外し「好きな網戸を選んでもらう」考え方も存在します。
第1種換気などを導入した高気密・高断熱住宅では、窓を開けなくても十分な換気が可能です。そのため、網戸の必要性が低いと判断されることがあります。山間部や寒冷地など、蚊やゴキブリなどの害虫発生が少ないエリアでは「網戸が不要」となるケースもあります。
注文住宅で網戸をつけるべきかどうかは、居住地域の環境や住まいによって判断が分かれます。とはいえ、日本の多くの地域では季節を問わず虫の侵入が発生しやすく、また自然な通風や換気のために窓を開ける機会も少なくありません。
特に夏場は網戸があることで快適性が大きく変わるため、基本的には設置を検討する価値があります。
通風しながら害虫を防げる
夏場など、窓を開けて涼を取る際に虫の侵入を防ぐことができます。
換気の回数を増やしやすい
キッチンや室内で発生するニオイを素早く逃がせるため、快適性が向上します。
ペットや子どもがいる家庭でも、小まめな換気がしやすく便利
小まめに空気を入れ替えることで、室内環境を衛生的に保ちやすくなります。
24時間換気でほぼ窓を開けない生活
第1種換気などのシステムを導入している住宅では、窓を開ける必要が少なくなることがあります。
外観や掃除の手間
網戸はホコリや花粉がつきやすく、定期的な掃除が必要です。 見た目を重視する方も敬遠する場合があります。
害虫の少ない地域
地域特性によっては網戸がなくても虫がほとんど入ってこないため、不要と感じる方もいます。
一般的な引き違い窓用の網戸本体は、1枚あたり3,000円から1万円程度で、素材やサイズ、機能によって価格が変わります。業者に取り付けを依頼する場合は、本体代に加えて作業費がかかり、1枚あたりおおよそ6,000円~1万円が目安となります。
注文住宅1棟分に網戸を設置する場合は、窓の数にもよりますが、総額で10万~20万円前後かかることが一般的です。
パネル(引き違い)タイプ
最も一般的な横スライド式。 取り付けや掃除が比較的簡単です。
固定式
すべり出し窓や上げ下げ窓に用いる場合が多いタイプ。 フレームごと取り外して掃除できます。
ロール式
使わない時は巻き取って収納できるため、見た目がすっきりします。
アコーディオン(プリーツ)式
折りたたんで開閉するタイプで、勝手口や玄関などの出入口でよく使われます。
バリアフリー対応網戸
段差が少なく、玄関の引き戸や高齢者・車椅子利用者にも配慮されたタイプです。
注文住宅では、網戸がオプション扱いとなるケースがありますが、多くの地域では虫対策として必要不可欠です。窓を開ける機会がある家庭やペットを飼っている家庭には特におすすめです。将来の設置を見越してレールの有無も確認しておきましょう。生活スタイルに合わせて、必要かどうかを見極めることが大切です。