公開日: |更新日:
当記事では、注文住宅購入後のメンテナンス費用やメンテナンスを行う時期、費用を抑えるポイントについて説明していきます。注文住宅の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
築20~30年経つ頃にキッチン本体の交換を行うと約100~300万円、トイレの便器交換には約20~40万円、給排水器具交換は約5~15万円かかると言われています。
築20~30年に外壁の増し張りや張り替えを行うと約30~250万円、屋根の増し張りや張り替えは約140~180万円かかると言われているのです。
参照元:SUUMOカウンター(https://www.suumocounter.jp/chumon/report/jitsurei/entry/maintenance/)
外壁には、窒業系サイディングが用いられるケースが多く見られます。窒業系セメントと呼ばれるものを使用していて、繊維質原料を合わせて型取りしたものです。
密度があり、耐震性や耐火性、遮音性に優れているのが特徴的。修繕時期は7~13年と言われていますが、これはあくまで目安に過ぎず、清掃によるメンテナンスを行っているかどうかで耐用年数は大きく変わります。
内装は、クロスの汚れや変色が見られやすい時期です。アンモニアを含有している専用の洗剤を使って、清掃が必要です。
築10〜15年頃は、給排水管などの設備機器を更新する時期とされています。多くの建売住宅や窒業系サイディングを使った外壁は、10〜15年経つとシーリングが劣化したりタイルが剥がれたりすることが増えるのです。
また内装は、クロスの色に経年変化が見られる頃ですので、張り替えをする時期と言われています。日頃より、清掃などのメンテナンスをしっかりと行っておくことによって、修繕のサイクルを遅らせることが可能です。
給排水管などの設備機器や空調機器も劣化しているケースが多く、内装や外観とともに入れ替えを検討しなければならない時期です。しかしすべて入れ替えるとなると、修繕費用が高くなるため、目視によって劣化した部分のみを交換する方法もあります。
不要な修繕をカットすると、見積もり金額を数十万~数百万下げることも可能です。また、見積もりを取る場合、工務店3社ほどに依頼するとよいでしょう。同じ工事内容であっても、工務店によって価格が大きく異なる場合があるため注意が必要です。
20年、30年経つと木造の家は劣化が進みます。減価償却費の計算に使われる木造建物の法定耐用年数は22年となっていますので、一般的に考えるとその年数が経過すると建物部分の資産価値がなくなると言われています。
30年経つと、張り替えなど、ある程度大きな工事が必要になるのです。外壁の増し張りや張り替え、屋根の張り替え、内装のクロス張り替えなどが必要となります。しかし、日頃から清掃を通したメンテナンスをしておくことで、住まいの長寿命化が期待できます。
注文住宅を建てる場合、保証が充実している施工会社を選ぶのも1つの方法です。10年保証などを採用している施工会社は多く見られます。業者によっては期間内に費用を支払ってメンテナンスしてもらうと、保証期間を延長してくれる会社もあります。
しかし注意点があり、一見保証内容が充実しているように感じられる場合も、実際にかかる費用を考えると損をしてしまっているケースもあるのです。大手ハウスメーカーの中には、数百万円もかかる大規模の工事を保証期間の延長の条件に掲げている所もあります。このような有償工事による延長はお得とは言い切れないケースもあるため、注意しなければなりません。
屋根や外壁の大がかりなメンテナンスをする場合、高額の費用が必要です。家のために必要とはいっても、100万円単位のお金を1度に払うとなると家計の負担になってしまいます。
屋根や外壁のメンテナンスが必要となるのは、築10年以上経過した住まいです。そのため、その期間に修繕費を少しずつ積み立てておくと、家計を圧迫せず費用を確保しやすくなります。積立貯金や定期預金を活用すると無駄遣いの心配もなく、まとまったお金を用意できるはずです。
住宅ローンを活用している人の多くが、住宅ローン減税を利用しています。住宅ローンを借り入れた人が申請をすることによって受けられる減税のことを言います。住宅ローン減税と呼ばれている制度ですが、正式名称は住宅借入等特別控除と言い、メンテナンスのための工事もその対象に入るのです。
条件は、工事面積が50平方メートル以上、工事の費用が100万円以上などとなっています。比較的活用しやすい制度ですので、覚えておくのがおすすめです。
参照元:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000017.html)
注文住宅は、建ててから年数が経過するにつれて劣化していきます。外壁・内装の汚れなどは日頃からチェックして、こまめに清掃を行うなどメンテナンスを行うと住宅の寿命を伸ばすことができます。注文住宅は、建ててからもメンテナンスなどの費用がかかるため、計画的に積み立てをしたり保証が充実している施工会社を選んだりすることが重要です。