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注文住宅を建てるには、まず土地から探す必要があります。つまり土地選びは、注文住宅の第一歩なのです。土地の形や方角などで、設計に大きく影響を及ぼしてしまうでしょう。ここでは土地探しのポイントや注意点などを詳しく解説していきます。
地震や台風、大雨など年に何度も自然災害が全国各地で起きている現状があります。そのため災害に強い土地かどうかは重要なチェックポイントになるでしょう。たとえば埋立地の場合、地盤沈下や液状化現象が起こる可能性が高いと言われているので注意が必要です。
あるデータによると、練馬区は23区内でも比較的地盤が強いエリアといわれているようですが、ハザードマップなどでチェックしておいた方が良いでしょう。
区画整理され販売されているような土地を購入する場合、基本的に角地が一番人気です。それは角地が開放的で、景観が保たれやすいからでしょう。また南向きか北向きの土地なのか、道路幅はどうかなども土地選びには重要になってきます。ほかにも周囲に高い建物があるようなエリアだと日当たりの問題も出てくるでしょう。もし候補の土地が見つかったら、昼間だけでなく、朝や夜など全ての時間帯の日当たりを確認しておく方が無難です。
学校や駅、スーパーなどをチェックする人は多いでしょう。案外、見落としがちなのが夜の治安です。昼間は閑静なエリアだと思っていても、夜になると騒音になるエリアも多々あります。必ず夜の雰囲気もチェックしておくようにしましょう。ほかにもゴミ屋敷が近隣にないか、野良猫が多くないかなども確認しておくと安心です。
土地によっては、建築するハウスメーカーや工務店が決まっている場合があります。建築条件付きにすることで、ハウスメーカーを新たに探す手間が省ける、トータル価格がわかりやすいなどのメリットがあるでしょう。建てたいハウスメーカーなどが決まっている場合には、建築条件付きの土地は選ぶことができません。
ほかにも建ぺい率や容積率なども理想の家を建てるためには重要な要素です。購入後に後悔しないためにも、必ずチェックしておきましょう。
どんな人でも、こんなエリアに住んでみたいという理想があるでしょう。まずは今のエリアから離れるのか、今のエリアで探すのかを考えることを決定してください。ある程度住みたいエリアが決まったら、公共機関の利便性・小学校などの通学の利便性・スーパーやコンビニの利便性・医療機関などの利便性…など、どの項目を重視するのかを考えましょう。条件を絞ることによって、土地も探しやすくなり、早く希望通りの土地を手に入れやすくなります。
土地の希望が決まれば、あとは予算の問題です。土地に予算のほとんどを費やしてしまえば、建物に費用を回すことができません。その結果、質の悪い家になってしまい後悔することに…。無理して予算をアップしても、ローン返済に苦しむことになるでしょう。土地と建物のバランスを取りながら、希望に近い土地を探すことが重要になってきます。
土地を探すためには不動産会社で土地を探し、そのあとでハウスメーカーや工務店を決める方法があります。もちろん土地から探すことが悪い訳ではありませんが、良い土地かどうかを見極める目が必要です。また土地に予算を使いすぎてしまう可能性もあるので注意してください。ハウスメーカーや工務店を事前に決定し、一緒に土地を探してもらうことで土地の状態や方角、理想の設計ができるかなどもチェックしてもらえます。さらに建物との総額が明確になり、予算内に収まるかどうかも明確になりやすいでしょう。
土地を図面だけで選ぶのは大変危険です。それは正確に測量した上で作成している訳ではなく、大まかに形状や道路の接合部がわかるように書かれていることがほとんど。そのため実際の土地の状況とは、かなり違っていることもあるでしょう。必ず現地まで足を運び、土地の状況や周辺環境などを確認しておいてください。
傾斜地や高低差などは、図面だけでは分かりません。住宅が以前建っていた場合には造成されている可能性がありますが、手つかずの場合には別途工事が必要になることもあるでしょう。予算にも関わってくるため、造成工事が必要になるかどうかはチェックしてください。