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注文住宅の予算別の事例をチェックしておくことは、自分の家を建てる際の参考となるためとても重要なこと。注文住宅は予算次第で仕上がりが大きく変わるためです。各金額帯で間取りや外観、設備などにどの程度自由度があるかは実際に知ることでイメージを掴みやすくなります。ここでは、2,000万円から各価格帯でどのような家が建てられるのか解説していします。
2000万円以下で建てられる家はローコスト住宅の部類に入り、シンプルなデザインでコンパクトな規格住宅などがあります。2LDKや広めの20帖のLDKなど狭さをあまり感じない工夫を施すこともできます。
所有する土地がすでにある場合、設備に対してこだわりをより反映できます。土地がない場合、こだわりはあまり反映できないかもしれませんが優先順位をつけることで希望する家へ近づけることが可能です。耐久性や断熱性、気密性などのグレードは低くなる可能性もあります。また、部材や設備のグレードが低すぎると、建てたあとにメンテナンス費用が高くなるリスクもある価格帯です。
2000万円~2500万円は、ローコスト住宅と比較すると自由度は上がります。大手ハウスメーカーの場合、最高グレードの住宅は難しいものの、中間辺りの規格住宅であれば、この価格帯から選択肢に入れることが可能です。
平屋だけでなく2階建ても選択肢に入るようにな、3LDKや4LDKといった間取りを考えやすく、また土地代が別に必要でも、吹き抜け、ウォークインクローゼットなども検討することができるでしょう。ただし、自由度は広がるとは言え、間仕切り壁を減らす、凹凸が少ない正方形の外観にするなどのコストカットの工夫は必要です。
3000万円の価格帯は土地の購入代金を含めた場合だと平均より少し下がりますが、ある程度要望を反映できます。国土交通省「令和4年度 住宅市場動向調査 報告書」だと、土地購入資金を除いた場合の注文住宅資金は全国平均3,935万円で、三大都市圏の平均なら4,504万円です。
土地の購入資金は全国平均1,819万円、三大都市圏平均で2,626万円。土地代抜きなら外観にもこだわりを反映できるレベルです。床暖房や設備や建材のグレードもある程度確保できます。土地の購入費用が別途必要なら、ローコスト住宅が選択肢に入るでしょう。
(※)参照元:国土交通省「令和4年度 住宅市場動向調査 報告書」(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001610299.pdf)
3000万円以上なら土地を含めたとしても、十分に要望を反映できる平均以上の資金です。外観も自由に設計でき、3階建てなどに建てられます。建材もこだわれるようになり、例えば無垢材をたくさん使いたいといったことも可能に。床暖房、設備にもこだわりを反映できるでしょう。
3000万を超える資金力があるなら鉄筋コンクリート造も実現できます。フェンスといった外構も設けることが可能です。「とにかく自分のこだわりを反映させたい」「オリジナルな家にしたい」「間取りも自由にしたい」なら土地の有無関係なく3000万円以上が目安になります。