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工務店は規模が小さく主に地域の公的建築物の改装や修繕、個人需要の住宅建築を行う業者です。営業拠点はたくさんある場合もありますが、一つの営業拠点が担当する範囲が狭く、市内や県内で施工を行う会社が多いです。
工務店は広告宣伝費を抑えているため、費用を抑えやすい特徴があります。
小規模な会社も多いため、都心部など複雑な設計が必要な土地の場合でも原価に近い料金で設計してもらえることがあります。オプションなどがないため、予算を大きく上回るような価格の請求などが起きにくいです。
工務店のプランの自由度は高い特徴があります。
工務店は他の注文住宅会社と異なり、もともとの標準仕様などがないため自由に間取りや外観デザイン、設備などを作り上げ施工主の考えを反映させやすいプランつくりが可能です。また、使う建材や設備が規格化されていないため、細かい要望まで取り入れえることもできます。
設計事務所は個人個人のライフスタイルに合う家つくりを建築家とともに一から考えて作り上げるところです。そのため、展示場などはほとんどなく、要望に合わせて建築家と相談しながら設計していきます。
自由度が高くデザイン性の優れた家を一からライフスタイルに合わせて考えることができます。法令と予算の許す範囲であれば幅広い工法から選べるため、制約が少なく希望に沿う住宅を設計しやすい特徴があります。
設計事務所で注文すると設計料以外に管理料もかかるため、他の注文住宅会社よりも割高になるケースが多いです。新築木造二階建ての120m²の場合360万程度、新築木造三階建て160m²の場合570万円程度かかることがあります。
他の注文住宅会社と異なり、建築家の技量によって建築費が変わりやすく、経験や施工に携わる時間などによっても大きく価格が変動します。
ハウスメーカーは独自のデザインや住宅を全国に展開する会社です。そのため、全国に支社があり広範囲のエリアを対応することができます。 住宅の標準仕様や建材の規格が統一されているため、工期が短くスムーズに施工が進んでいきます。
プランは標準仕様などが基盤になっているため、細かい要望や自社ブランドのテーマに合わせた住宅以外の住宅などを設計することは難しいケースもあります。どのような家を希望しているかわからない場合は選択肢がある程度決まっている分選びやすい特徴があります。
ハウスメーカーは建材や製品を厳選し、大量生産しているため材料などにかかるコスト低く作り上げることができます。ですが、展示場などの運営、テレビやCMなどの広告を行っている場合は広告費が建築費へ影響し価格が高くなるケースもあります。
各業者のメリットとデメリットを振り返って、理想の住まいを手に入れるためにはどの業者に相談すべきか考えましょう。
メリットー自由に住宅を設計することができ、広告を行っていない企業も多いため安く施工を行うことができます。
デメリットー展示場やショールームがないため、具体的な構造をイメージしにくく、小規模な会社が多いため、先進の工法などを取り入れることができない場合もあります。
メリットー経験豊富な建築家に相談することができれば、コストを抑えることやライフスタイルに合わせた住宅を設計してもらいやすいです。
デメリットー建築家の技量によって住宅の完成度が変わってしまうことがあります。設計料などが追加でかかるため、予算が大きくなる可能性があります。
メリットー建材などを大量生産しているため、建築費を抑えて施工することができます。どのような住宅がいいか決まっていない方は自社ブランドを見せてもらえるため、具体的に考えやすいです。
デメリットーこだわりが大きい住宅を設計することは難しく、広告を行っている企業の場合は建築費がその分高くなることもあります。
各業者ごとに様々な特徴があり、どのような住宅を希望しているかやコスト面などで選び方が変わってきます。
自由な住宅を希望する場合やどのような住宅にするのか決まっている場合は工務店や設計事務所を選ぶと要望に合った家を施工してもらえます。施工内容が高度な場合は設計事務所、コスト抑えたい方は工務店が合っています。住宅の方向性が決まっていない場合はハウスメーカーに相談し、自社ブランドの中から選ぶ方法もあります。
一から住宅を考え自身のライフスタイルにあう住宅の場合は工務店や設計事務所、住宅が決まっていない場合はハウスメーカーが相談しやすいです。各業者ごとに独自のサポートや、アフターメンテナンスなども取り揃えているため、詳しく調べてから相談しに行きましょう。