家のように大きな買い物になると、トラブルも多発しやすくなります。失敗しちゃった!アンラッキーだったな~!では済まないのですから、こちらはとにかく慎重に慎重を重ねる必要があります。
住宅会社の中には、自分に有利な内容で契約を取りたい、今月中になんとかもう1件売りたい、などという自己中心的な考えで契約を結ぼうとする会社がいます。残念ですが、実際存在するのです。だからこそ、私には関係ないと考えないようにしなくてはいけません。
よく耳にするのが「今なら〇〇万円値下げできます!」や「今なら〇〇万円キャッシュバックキャンペーン中です」「今は仮契約だから後からいくらでも変更できます!」などの甘い言葉です。
しかし、こうした甘い囁きを信じて安易に契約するものではありません。
こうした言葉を信じてしまったがために、後々トラブルに巻き込まれた…なんて人も少なくないのです。
ですから、まずは実際にどんなトラブルがあるのかを口コミ評判でチェックしましょう。
営業に簡単な図面と見積もりを提示され、「仮契約後も変更できますし、仮契約しないと打ち合わせできません」と言われ契約してしまった。その後、提示した予算よりはるかに高い予算を突き付けられ、解約を申し入れたら、ものすごい高い設計料を請求された。
その会社の間取りがとても気に入ったので請負契約を交わした。その後打ち合わせをしていたら、「構造計算をしたところ、最初の間取りでは無理でした」と言われ、別の間取りを提案された。契約解除の場合、諸費用は手付金から差し引かれると言われた。
モデルルームを見ていたら、「キャンペーン中なので、今なら100万円還元します」と言われたので契約した。するとその後、還元できるのはオプション利用をした場合だけだと言われ、結局100万円の値引きをされることがなく、ただ不安だけが残った。
まず何より、簡単に契約を結ばない。これが一番です。
「今なら」という甘い言葉には耳を貸さず、自分の目で納得のいくものでなければサインはしてはいけません。つまり契約内容をきちんと確認するのです。
自分の中にある常識は、他人には非常識かもしれないという考えを持ち、当たり前という言葉の上に胡坐をかかずに言葉として契約書に記載されているかどうか、細部まで確認します。
そして気になった部分は、どんな些細なことでも確認しましょう。
それに対応してくれない、対応が悪い会社は絶対に選ぶべきではありません。
自分たちの設計・施工に自信のある会社やお客様第一の会社はどんなことにも誠実に精一杯対応してくれます。そういった会社を選ばなくてはいけないのです。
「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥。」こんなことも知らないの?ということをガンガン聞きましょう。もし営業に「仮契約です」なんて言われても、書類を見せてもらい、きちんと確認することが大切なのです。
特に「工事契約」は一番最後の契約になりますので、簡単に契約してはいけません。設計図や仕様書、内訳書のすみずみまで念入りにチェックすることがトラブル回避のコツです。